◆目から世界樹のしずくが滴るほど
感動してしまいました。
序曲から始まった
今回のコンサートですが
なぜか筆者は序曲を聞きながら
泣いてしまいました。
筆者は毎晩のように
ドラクエの序曲のテーマは
ライブ配信で聞いています。
ライブ配信では
耳にイヤホンをつけて聞いています。
今回のコンサートでは
盛大なオーケストラを
イヤホンなどもちろんせずに
全身で聞いたからなのかもしれません。
◆コンサートは
ゲーム音源とは、全然違う
どちらがいいかという話題で
議論が行われることも
しばしばあるくらいです。
筆者は今回聞いてみて
それぞれに良さがあると思います。
今回、指揮と進行をされていた
大井剛史さんは
以下のようなことを
おっしゃられていました。
「リズムや速さは
ゲームは一定であるが
コンサートでは一定ではない」
BGMはプレイヤーの
やる気を掻き立てるもの。
つまり、脇役。
一方コンサートは
そのBGMを主役にしていくもの。
おそらく、制作のコンセプトが
まず違うのだと筆者は思います。
ゲームのように一定のリズムも
聞いていて心地よいですが
コンサートのように
コントラストを大きく出して
時にダイナミックに
時に静寂に
奏でられる音楽を全身で浴びるのが
コンサートの醍醐味であると感じました。
なんだこのBGMは
ゲームの雰囲気を盛り立てる
ただ後ろでかかっている曲とは
まったく思えないぞ。
筆者はコンサートの最中
何度もそう感じていました。
◆今回特にコントラストが
強く感じた曲は「ムドーの城」
ドラクエ6は幼少期も
つい最近もプレイしました。
ムドーには何度もやられているので
「ムドーの城」は何回も何回も
聞いています。
ですが、今回聞いたムドーの城は
ところどころにコントラストが
しっかりとついていて
何度も何度も聞いている曲のはずなのに
ドキッとするような
強敵が潜む城をイメージさせる
演出が効いていたと思います。
◆1人の演奏者が
いくつも楽器を兼任している姿に
感動した。
演奏者さんの中には
担当の楽器が1つだけでなく
シンバル、木琴、タンバリンなど
多彩な楽器を演奏している方がいました。
それも、1曲の演奏中に
楽器を入れ替えて演奏している時も。
筆者は楽器がまるでダメなので
その多彩さに感動を覚えました。
特に「空飛ぶベッド」の木琴は
弾けるようなバチさばき
流れるようなバチさばき
見とれてしまうほどでした。
他にも素敵な演奏1曲1曲に
思い出とゲームの場面が
フラッシュバックし
なんだか気分が洗浄されるような
とても素敵な時間でした。
会場の観客の雰囲気も
コンサートの雰囲気を作る。
指揮の大井さんの言葉
「ここのお客さんは絶対
静かに聞いてくれるから
時の子守歌は
最小の音量で行こうと決めていた」
その言葉通り
とてもやさしい感じで
もう少しで眠ってしまいそうでした。
会場によって演奏される方々も
表現を変えてくるのだなぁと
感慨深いものがありました。
故・すぎやまこういちさんが
ドラクエコンサートをする理由
「ドラクエのコンサートを通じて
他の音楽にも興味を持ち
コンサート会場に来てくれる
人が増えるといいな。」
そういう気持ちから
行っていたそうです。
他のコンサートへの興味は
今回のコンサートでは
あまり生まれませんでしたが
ドラクエのコンサートは
ぜひまた行きたいと強く思う
コンサートとなりました。
本当に素晴らしかったです。
最高でした。
最後まで鳴りやまない拍手が
それを物語っていたと思います。
<今回演奏いただいた皆様>
指揮…大井剛史さん
演奏…山形交響楽団さん
<今回のプログラム>
第1部
①序曲のマーチ
②王宮にて
③木洩れ日の中で
~ハッピーハミング
~ぬくもりの里に
~フォークダンス
④さすらいのテーマ
~静寂に漂う
~もう一つの世界
⑤迷いの塔
⑥ペガサス
~精霊の冠
⑦悪のモチーフ
~ムドーの城
~戦慄のとき
~ムドーの城
⑧勇気ある戦い
~敢然と立ち向かう
第2部
①哀しみのとき
②奇蹟のオカリナ
~神に祈りを
~奇跡のオカリナ
③エーゲ海に船出して
④空飛ぶベッド
⑤暗闇にひびく足音
~ラストダンジョン
~暗闇にひびく足音
⑥魔物出現
⑦魔王との対決
⑧時の子守唄
アンコール
過ぎ去りし時を求めて(DQ11)
【今回の楽曲がまとまったCD】
コンサートの雰囲気を味わいたい方
コンサートに行ってみようか参考にしたい方
購入してみてはいかがでしょうか。
▼ロンドンフィルハーモニー管弦楽団版
▼東京交響楽団版